古いモデルを使い続けているiPhoneユーザーに対し、iPhone6sに買い替えを促すよう、アップルがApp Storeでポップアップ広告を表示する仕様を採り始めたことが、一部ユーザーの間で問題となっています。
iOS9.2へのアップグレードで表示される?
「Ridiculously Powerful(トンデモなくパワフル)」という文字とともに出てくるiPhone6sのポップアップ広告は、TwitterやRedditの情報によれば、iPhone5sや5cといった4インチiPhoneを使用しているユーザーが対象となっているようです。
また、iOS9.2にアップデートしたタイミングで出てくるようになったことから、iOS9.2へのアップデートがきっかけとなるのでは、との評判が立っています。事実、試しに筆者もiOS9.1のiPhone5cでApp Storeにアクセスしてみましたが、米国版・日本版ストアともにポップアップは表示されませんでした。
iPhone6sの刷り込みは成功するか
これまでにもアップルが、App Storeにバナータイプの広告で新iPhoneの販売促進を試みたことはありましたが、一時的にとはいえ、App Storeでアプリをダウンロードさせないようにするタイプのポップアップ広告を掲示してくることのは初です。なお、アフィリエイトを目的としたサードパーティーのアプリやウェブサイトでは、こういったポップアップ広告はお馴染みのものとなっています。
ホリデーシーズンという書き入れ時であることに加え、4インチディスプレイを搭載したiPhone7cや、iPhone7が2016年早期に登場すると言われているだけに、今のうちに出来る限りiPhone6sを販売しておきたいアップルの気持ちは理解できますが、ユーザーのアクセシビリティを低下させるような広告が、はたしてiPhone6sやアップルのブランディングに寄与するのかは謎です。
Source:Apple Insider
(kihachi)