ソニーやサムスンがアップルを揶揄することは珍しくないですが、アップルの新バッテリーケース「Smart Battery Case」が賛否両論の仕上がりとなっていることを受け、AsusやBlackBerryまでがここぞとばかりに批判を展開していることが話題となっています。
スマホ売上をバッテリーケースだけで抜かれるBlackBerry
自身が凋落する最大の原因ともなったアップルの「失敗作」ということで、とりわけ批判にも気合いが入るのがBlackBerryです。とくに同社は最近、「BlackBerry Passport」や「BlackBerry Priv」といったバッテリー性能に力を入れたスマートフォンを展開しているだけに、早速ツイッターで「誰が100ドル(約12,000円)のバッテリーケースなんて要るんだい?」と、自社製品の宣伝に励んでいます。
なお、直近四半期でBlackBerryのスマートフォンは80万台しか売れておらず、すぐにアップルの「Smart Battery Case」の売り上げがこれを上回ってしまうことは確定的です。BGRの言葉を借りれば、「BlackBerryが他社を笑える数少ないチャンス」であるため、優しく見守ってあげるのが吉ということなのでしょう。
Asusも人のことは言えず
また、コストパフォーマンスに優れるスマートフォンZenFoneで知られるAsusも、バッテリーパックを別に用意しなければいけないスマートフォンを批判する形で、自社端末のバッテリー性能を持ち上げています。確かに同社の最新端末である「ZenFone2 Max」は、5.5インチという大型ディスプレイを有するだけあって、5,000mAhという大容量バッテリーが搭載されてはいますが……。
しかし皮肉なことに、Asusにも同じように「コブ」がある「PadFone」が存在します。デザインについて触れていないのは、そのためかも知れません。
ちなみに、どこか負い目のあるBlackBerryやAsusと異なり、「Smart Battery Case」の形状について、「LVG10。Bump(コブ)じゃない。Goosebumps(鳥肌もの)だ」と皮肉を浴びせるLGのような企業もあります。このように、ここぞとばかりにライバル企業をネタにする行為が、自社ファン以外に一体何の益をもたらすのかは分かりません。
Source:BGR
(kihachi)