スマートフォンCPUのコア数は年々進化を続けており、4コアは当たり前、8コアや10コアなどコア数の増加は留まるところを知りません。アップルですら、iPhone7に搭載される予定のA10チップのコア数は6コアになるのではないかとの噂が立っています。しかし重要なのは、あくまでも日常使用で重要となるシングルコア性能でしょう。そこで中国のインターネットユーザーが、各CPUのシングルコアにおけるベンチマークスコアを比較しています。
A9とA9Xが圧倒する結果に!
中国SNSサイトのWeiboで@我用第三人称氏が、Geekbench3の成績をもとに作成したグラフが以下です。
ひときわ目を引くのがアップルのA9とA9チップの成績です。特にA9Xのシングルコア能力に至っては、圧倒的ともいえ、Androidが1年経っても追いつけないのではないかというほどの数値です。もちろん、A9XはiPad Pro用のCPUではありますが。
スマートフォンに限って言えば、Galaxy S7に搭載されるのではと噂されているSnapdragon820がA9に肉薄する数値を出しており、差は10%以下に収まっています。現状では、この2つのチップのみが2,000以上のベンチマークスコアを出しています。
HuaweiのKirin950も性能に定評のあるCortex-72を搭載しているため、第3位にランクインしています。ただし、iPhone6シリーズに搭載されているA8を上回ってはいるものの、iPad Air2のA8Xとの間に目立った差はありません。
マルチコアの真価が発揮されるのは、ゲームなどの3Dグラフィック描写においてであり、日常におけるユーザビリティを測るうえでは、評価の決め手となるのは、あくまでもシングルコアの数値です。ゲーミング用を謳うスマートフォンも段々と増えてきていますが、やはりシングルコアの能力が高くてこそ、はじめて快適さが保たれると言うことでしょう。
Source:MyDrivers
(kihachi)