2015年におけるAppleの10大ニュースの後編です。前編はこちら。
今も在庫不足が続くApple Pencil
12.9インチ液晶搭載のiPad Proは、Smart Keyboardと、iPad初のスタイラスペンApple Pencilの2つのアクセサリとともに発売されました。
どちらのアクセサリも人気で、発売当初から在庫不足が続いています。ただしキーボードについては、Logitechなどサードパーティーから優れた製品が出ているものの、スタイラスペンはApple Pencilしかありません。
またApple Pencilの優れた機能あってこそのiPad Proという評価もあり(なければタダの大きなiPad)、出荷まで数週間待ちという現状は、ユーザーをいら立たせているようです。
発売方法を変えたApple Watch
AppleはApple Watch発売において、当初はオンラインでの完全予約制とし、店頭での行列を回避しました。これまである意味、店頭にできる行列が名物となっていたため、これはかなりの衝撃でした。
また発売に先立ち、主要ファッション誌で大々的に取り上げられたり、高級デパートにウィンドウディスプレイが登場するなど、ファッションとして位置づけたのも、Apple Watchが初でした。
マルウェアの脅威~App Store安全神話の崩壊
これまでAndroidに比べ、その安全性が強調されてきたiOSのApp Storeですが、今年はその安全神話を崩壊させるマルウェア騒動が2度、発生しました。どちらも震源は中国です。
特に開発者がアプリ開発に使用するXcodeに仕込まれたマルウェア「XcodeGhost」は、App Storeで販売されていた350種類近くのアプリに感染、ユーザーを震撼させました。
XcodeGhost騒動がほぼ沈下した数週間後、今度は「YiSpecter」というマルウェアが登場しましたが、こちらは犯人が広告会社だったことが発覚、それほど大きな問題に発展する前に収束しています。
しかしこのマルウェア事件は、App Storeのアプリもまた安全ではないという認識を広めるには十分でした。
12インチMacBook
12インチMacBookでは、現在はまだ標準ではありませんが、いずれそうなるであろう技術を複数搭載しています。Force Touchトラックパッド、極薄キーボード、そしてUSB-Cポートをひとつだけ搭載するなど、Macworldはまさに「次世代のラップトップである」と高く評価しています。
ただしキーボードは実際はタイプしにくく、USB-CはほかのどのApple端末ともつながらないという現実が、横たわっているのですが。
これについてMacworldは、USB-Cが業界標準となる日が来るとしつつも、現時点で互換性に問題のある12インチMacBookが普及するには、しばらく時間がかかるだろうと述べています。
Apple Car関連の噂
今年1年を通じて繰り返し噂が流れながら、結局具体的な発表はなかったのがAppleのApple Carでした。今年初めから、Appleが自動車関連の人材の引き抜いているという話題が繰り返し浮上。夏にはテスト走行のための場所を探しているという文書や、カリフォルニア州の陸運局と自動運転車について話し合ったという事実も明らかになっています。
CarPlayの開発も含め、Appleが自動車業界に関心を抱いていることは確かです。どのような形になるかはまだわかりませんが、いずれにしても実現にはまだかなり時間がかかりそうです。
今年のAppleの10大ニュース、いかがでしたでしょうか。来年の発表が期待されるものとしては、4インチiPhone(iPhone6c?)、iPhone7のほか、第2世代Apple Watch、iPad Air3、そして繰り返し噂が浮上しているApple独自の動画配信サービス事業参入などが挙げられるでしょう。2016年もAppleの動向に注目したいと思います。
Source:Macworld
(lunatic)