Appleと、エリクソンの通信方式をめぐる特許訴訟が決着しました。Appleはエリクソンに対し、iPhoneの売上の0.5%を特許使用料として支払う模様です。わずか0.5%とはいえ、販売台数が多いだけに金額も巨額に上ると見られます。
iPhone、iPadの売上の0.5%を支払い。最大で年に853億円!
Appleとエリクソンの法廷での争いは、2012年にエリクソンが、2G、3G、そして4G-LTEといった携帯電話の通信方式の特許を侵害したとしてAppleを訴えたことにはじまり、その後、両社の主張がぶつかり合っていました。
エリクソンがAppleとの和解を発表しましたが、和解にあたって支払われる金額は公表されていません。ロイターの報道によると、ABG投資銀行のSundal Collier氏は、AppleはiPhoneとiPadの売上の約0.5%に相当する額を特許使用料として支払うようだと分析しています。
この分析どおりなら、端末の売れ行きによりますが、Appleは年間20億から60億スウェーデンクローナ(約284億円から853億円)をエリクソンに支払うこととなります。
エリクソン幹部「Appleとの共同研究が続けられる」
エリクソンの知的財産部門の責任者、Kasim Alfalahi氏は今回の決着について「我々がAppleと5Gネットワークに向けた共同研究を続けられることを意味する」と語りましたが、具体的な特許使用料の額についてはコメントを避けています。
ロイターは、Appleからもコメントは得られていないと伝えています。
最近はAppleとサムスンの泥沼裁判が決着、サムスンがすぐに上訴
Appleに限らず、テクノロジー業界での知的財産をめぐる訴訟は日常茶飯事とも言えます。最近では、Appleとサムスンの法廷闘争はサムスンが約674億円の賠償金を支払うことで合意したものの、2週間もしないうちにサムスンは米国連邦最高裁判所に賠償金の減額を求めて上訴しています。
Source:Reuters、http://iphone-mania.jp/news-95733/
(hato)