イギリスの複数の大手銀行がアップルのモバイル決済サービス、Apple Payを2015年の前半にサービス開始を予定し、アップルと協議を始めているようです。
アップルの顧客情報アクセスの範囲で紛糾
アップルと銀行の交渉では、少なくとも一つの銀行がアップルがアクセスできるデータがどこまでの範囲なのかなど条件について紛糾しているようだと、この件に詳しい関係者の証言としてイギリスのThe Telegraphが伝えています。
アップルの銀行業界への参入を危惧
アップルが銀行の顧客の個人的な財務情報にアクセスすることに、銀行側が難色を示すことには理解できます。ある銀行の役員は、Apple Payのサービスによりアップルに顧客情報を渡してしまえば、アップルが銀行業界へ参入する際の足がかりとなってしまうだろうと危惧していました。
Apple Pay提携の障害はない模様
しかしながら、交渉に参加した銀行でアップルと提携せずに、Apple Payを提供しないところは1行もなかったと関係者は証言しているようで、Apple Payのイギリスでの展開には大きな障害はない模様です。
Apple Payは先日もお伝えした通り、11月中のデジタル決済金額全体の1%にも達しており、iPhone6/6 Plusのユーザーしか利用できない決済手段にもかかわらず著しく成長していると評価されています。また、ロンドンと中国の上海でもApple Payの技術スタッフの求人を行っており、募集の際にはヨーロッパ、中東、インド、アフリカへの展開のためと説明されていました。
参照元 : The Telegraph、http://iphone-mania.jp/news-57298/
執 筆 : リンゴバックス