「Wi-Fiアシスト」機能は、Wi-Fi接続が不安定な際、モバイルデータ通信で回線を安定させる機能で、昨年リリースされたiOS9から搭載されています。
便利な半面、Wi-Fiを使い続けていると思い込んだまま、気付かずにパケットを消費してしまう危険性もはらんでおり、膨大なデータ量を使用する事件にまで発展したことがあるのですが、Appleはこの反省からか、iOS9.3において「Wi-Fiアシスト」機能によるデータ利用量が表示されるよう改善しています。
どの程度「Wi-Fiアシスト」機能が働いているのかがわかるように
以前、「Wi-Fiアシスト」機能が原因でキャリアから2,000ドル(約24万円)の請求を受ける事件がアメリカで起こったことをご紹介しました。
もちろん、データ通信が安定するという意味では非常に便利なこの機能ですが、こうした問題点も多く指摘されており、ユーザーからは改善を希望する声が聞かれていました。
昨日、Appleは開発者向けにiOS9.3のベータ版を配布しましたが、同OSにおいては、「Wi-Fiアシスト」機能によるデータ利用量が表示されるよう改善されています。
これで、どの程度「Wi-Fiアシスト」機能が働いているのかが明確となり、(従量課金制の)ユーザーは先に挙げたような莫大な額の請求額を見る危険性は少し下がりそうです。
なお、「Wi-Fiアシスト」機能は、「設定」>「モバイルデータ通信」でオン・オフの設定が現在でも可能なほか、iOS9.3からは今回ご紹介した改善点も確認できるようになる見込みです。
Source:MacRumors、http://iphone-mania.jp/news-97472/
(クロス)