4インチディスプレイを搭載したiPhone6sが年内に発売されるとの噂を、Appleのサプライチェーンが否定しました。
サプライチェーンが噂を否定
投資会社Cowen and Companyのアナリスト、Timothy Arcuri氏は12月、Appleは2015年後半に4インチディスプレイを搭載した「iPhone6s mini」を発売予定であるとのメモを、投資家に配布しました。
iPhone Maniaでも、Appleが3種類のディスプレイサイズを用意しており、そのうちのひとつが4インチディスプレイであるという調査会社DIGITIMES Researchの情報を紹介しています。
しかし、AppleのサプライチェーンであるWei Feng NetworkがArcuri氏に対し、「Appleが2015年に新しい4インチディスプレイ搭載モデルをリリースする計画などない」と直接クレームしたという噂を、米メディアのAppleInsiderが報じています。
情報筋によれば、同サプライチェーンは、Appleはいずれのサプライヤーに対しても、新たに4インチモデルを発注していないとコメントしているとのことです。
4インチディスプレイ搭載はiPhone5sのみに
Appleがこれまで通り2015年9月に新製品を発表するとすれば、現時点でこれらの噂のどれが正しいかを判断するのは難しそうです。製品の発表予定日が近づくにつれ、さまざまなサプライチェーンの噂がひとつにまとまっていくのが、ここ数年の流れとなっています。iPhone6の場合も、9月の発売日直前には、ほぼ全容が明らかになっていました。
Appleが現在提供中のiPhoneのなかで、4インチディスプレイを搭載しているのはiPhone5sとiPhone5cです。
もしもAppleが、今年もこれまでと同じ戦略を踏襲するなら、iPhone6とiPhone6 Plusはそれぞれ100ドル値下げされて中間価格帯のモデルとなり、iPhone5sは低価格帯を形成するだろうとAppleInsiderは分析しています。iPhone5cについては本メディアでも報じたとおり、今年半ばの製造終了が決定しているようです。iPhone5cが市場から姿を消せば、4インチディスプレイモデルはiPhone5sのみとなります。
Appleはこれまで、片手で操作がしやすいことから、4インチディスプレイにこだわってきました。しかしユーザーの嗜好が大画面へと傾くのに伴い、iPhone6からは大画面ディスプレイへと方向転換しています。
参照元 : AppleInsider
執 筆 : lunatic