「iOS10」では、iPhone標準マップアプリに「ストリートビュー」が搭載されそうです。Appleの撮影車両が、全米を走り回っている様子が捉えられています。
地図撮影作業のペースを上げるApple
2015年2月頃にサンフランシスコ近郊で、屋根にカメラを載せた車両の目撃情報が出始めました。車がAppleにリースされたものだと分かると、ちょうどAppleによる自動車開発の噂が流れ始めた時期だったこともあり、「自動運転のための実験ではないか」との憶測も飛び出しました。
その後、2015年6月にAppleは車両が地図データ収集用であることを認め、車体に「Apple Maps」と記した車両で堂々とマップ用のデータ収集をしています。しかし、米メディアApple Insiderが、Appleは最近になって作業ペースをあげているようだ、と伝えています。
「iOS10」用マップに「ストリートビュー」搭載に向けて急ピッチで作業?
Apple Insiderによると、「Apple Maps」と書かれたバンが、ニューヨークやボストンの郊外で夜間も走り回っていることが確認されています。
バンの屋根には、カメラ、レーダー機器、高感度GPSなど、Googleの撮影車両とよく似た機器類が載っており、これは6月のWWDCで、公開が見込まれる「iOS10」用のマップアプリでApple版「ストリートビュー」を搭載するための作業なのではないか、と報じられています。
AppleはWebで地図用データ撮影予定地域を公開しており、現在は2月から3月の期間、アメリカ各地のほかロンドン、パリが撮影地域となっています。
撮影目的が「ストリートビュー」だとすると、残念ながら「iOS10」リリース当初、日本は提供対象に含まれないこととなりそうです。
当初はひどかったAppleのマップ、急速に改善
Appleの独自マップアプリは、リリース当初は精度の低さで注目を浴びてしまいましたが、その後、急速に改善しており、近隣のサービス検索や乗り換え案内などの機能が徐々に充実し、iPhoneでは利用者がGoogleマップを上回っています。
日本でもApple版「ストリートビュー」が利用できるようになるのが待ち遠しいですね。
Source:Apple Insider、http://iphone-mania.jp/news-101693/
(hato)