Appleのデザイン最高責任者、ジョニー・アイブ氏がロングインタビューに答えています。Appleの存在意義、自己分析、そして製品に込めた深い思いについて語りました。
ジョニー・アイブ氏、独占ロングインタビューで語る
昨年12月にApple社内の極秘デザインスタジオ内でのインタビューも行ったジャーナリストのチャーリー・ローズ氏が、Appleの最高デザイン責任者であるジョニー・アイブ氏のロングインタビューを実施し、公開しました。
約30分にわたるインタビュー映像の主なトピックを、PhoneArenaが公開しているのでご紹介します。
Appleの存在意義は「カネじゃなく最高の製品を作ること」
アイブ氏は、Appleの存在意義を「カネを稼ぐことではなく、世界で最高の製品を作り出すこと」と語っています。
かつて、スティーブ・ジョブズ氏が復帰した時点で経営に行き詰っていたAppleは、この理念を忘れかけていました。しかし、復帰後のジョブズ氏は製品の細部にまで徹底的にこだわり、「最高の製品を作る」というAppleの理念を貫き、iMacのヒットもあり復活を果たし、現在の快進撃につながっています。
自身は「芸術家、デザイナー、技術者、建築家でもあり職人」
クリエイティブで革新的な存在と見られるアイブ氏ですが、自分自身を「芸術家でもあり、デザイナーでも、技術者でも、建築家でも、そして職人でもある・・・そのミックスかな」と分析しています。
これは、技術的困難と革新性のバランスの中で製品を生み出していくデザイナーの苦悩を表した言葉でしょう。
「製品の奥に秘められた深い感覚には気付くはず」
インタビューの最後に、「消費者は製品の背後にある数多くの技術的挑戦に気付くことはないでしょう。それでも、製品の奥に秘められた深い感覚に気付くはずです」「それこそが、製品の違いなのです」と語っています。
3月21日のイベントで明らかになると見られる4インチのiPhone SEや9.7インチのiPad Pro、そして秋の発表が見込まれるiPhone7から、アイブ氏が込めた深い想いを感じ取るのが楽しみです。
ロングインタビューの映像は以下から視聴可能です。
Source:Phone Arena
(hato)