アップルのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長であるCraig Federighi氏が「アプリを終了させてもバッテリーの節約にはならない」と明言し、バックグラウンドで起動しているアプリは充電の持ちに大した影響を与えないとの安堵がユーザーの間に広がっていますが、中には黙々と位置情報を収集する例外のような存在もあります。そこでニュースサイトZDNetが人気のアプリ50のうちから、「バッテリーの消耗が激しいアプリ5選」という特集を組んでいるので、ぜひ紹介したいと思います。
1.Facebook
トップバッターはやはりFacebookです。「これまで目にしたアプリの中でも、掛け値なしに最もバッテリーをドカ食いする」とZDNetが紹介するのも無理はありません。
起動しているときのみならず、バックグラウンドでも消耗は著しく、著者は「設定>一般」からぜひバックグラウンドでの更新をオフにするか、ブラウザ経由でFacebookにアクセスするよう勧めています。なお過去には、オフにしても無音を流すことで動かそうとしていたことが明るみに出るなど(現在は修正済み)、何かと槍玉に上がることの多いアプリです。
2.Google Chrome
サクサク動くイメージのあるブラウザGoogle Chromeですが、ZDNetはSafariよりもよほどバッテリーの減りが早いと指摘しています。やはりさすがアップルというべきか、iPhoneのデフォルトブラウザであるSafariはiOSに最適化しているということなのでしょう。思えばパソコンでも、タスクマネージャー上でGoogle Chromeのプロセスが大量に出現してメモリを消費していることがありますよね。というわけでバッテリーを節約したいのであれば、Safariを使いましょう。
3.Twitter
Facebookと並んで、バックグラウンドでも休まず稼働を続けているアプリの代表格がTwitterです。背景でも位置情報や新しいツイートの収集を行っているため、フォローしているユーザーが多ければ多いほど、バッテリー枯渇までの時間も早くなるという仕組みです。
ZDNetはこちらも迷わず、「設定>一般」からぜひバックグラウンドでの更新をオフにすることを勧めています。
4.Google Maps
アップル謹製の「マップ」も最近では機能向上著しいですが、やはり詳細情報を調べるうえではグーグルの「Google Maps」には及ばないと言わざるを得ません。カーナビ要らずの性能を誇るだけあってバッテリーの消耗も致し方ないと思うかどうかはユーザー次第ですが、性能は消耗度合いと比例するという事実は、ZDNetの言葉を借りれば、「結局のところ、フリーランチ(タダ飯)は存在しない」という厳しい現実を教えてくれます。
5.Skype
トリを務めるのはSkypeです。こちらもFacebookやTwitterと同じく、バックグラウンドでもバッテリーを消耗し続けるアプリの1つです。著者によると、「テストしたアプリの中で最も重いアプリ」だったそうで、バックグラウンドでもバッテリー消耗具合はハンパでなかったのだとか。解決方法は2つです。1つはこれまでお伝えしてきたように、「設定>一般」からぜひバックグラウンドでの更新をオフにすること。そしてもう1つは、家族、友達、同僚にiMessageやFaceTimeを代わりに使ってもらうことです。
結論
結論としてZDNetは、SNSアプリは大抵バッテリーの消耗度合いが激しいこと、バックグラウンドで稼働するアプリは更新をオフにしておくこと、「設定>バッテリー」から一体何がバッテリーを消費しているのか普段から目を光らせておくことなどを指摘しています。
iPhone6sでも内蔵バッテリーは1,715mAhしかないなど(多いデバイスが長く稼働するというわけでもありませんが)、バッテリー容量に関しては心もとなさがあるiPhoneであるだけに、こういったアプリの挙動については十分理解を深めておきたいところですね。
Source:ZDNet
(kihachi)