Apple製品の分解レポートで知られるiFixitが、先日公開したiPhone SEの分解レポートに引き続き、9.7インチiPad Proの分解レポートを公開しました。
「修理しやすさ」スコアは10点中2点と低い評価に
昨年iFixitは、12.9インチiPad Proの修理しやすさのスコアを、10点中3点(高いほうが修理がしやすい)と評価しましたが、9.7インチについてはさらに低い2点をつけています。
iPad Proはどちらのモデルもほとんどの部品が糊付けされているために修理が難しいものの、12.9インチモデルはバッテリーがロジックボードにはんだ付けされておらず、粘着性のタブによって交換可能となっていました。
一方9.7インチのバッテリーについてはこの粘着性のタブがなく、はんだ付けではないものの、しっかりと糊付けされているため交換が難しく、2点という評価になったようです。
バッテリー容量はiPad Air2を若干上回る
9.7インチiPad Proのバッテリー容量は27.91Whrで、12.9インチiPad Proの38.8Whrと比べると少ないですが、iPad Air2の27.62Whは若干上回っていることになります。ただしこの3モデルはいずれもバッテリー持続時間を10時間としています。
12.9インチと大きな差異はなし
ロジックボードにはA9Xプロセッサ、Samsungの2GBのRAM、SK Hynixの32GB NANDフラッシュメモリ、BroadcomのBCM15900B0(12.9インチと同じ)が2個、Appleの339S00109 Wi-Fiモジュール、NXPの66V10 NFCコントローラと1610A3 Charging IC(iPhone SE/6s/6s Plusと共通)、InvenSenseのジャイロスコープと加速度計(iPhone SEと共通)などが搭載されています。
ちなみに12.9インチiPad Proでは、RAMはSK Hynix製(4GB)NANDフラッシュは東芝製(32GB)のものを搭載していました(分解レポートによる)。
当然といえば当然ですが、9.7インチは12.9インチよりも全体的に小さな分、部品がバッテリーを中心にびっしりと詰め込まれ、余分なスペースはほとんどない状態になっています。またこれも予想通りですが、2モデルの内容にそれほど大きな違いはありません。
Source:iFixit via 9to5Mac、http://iphone-mania.jp/news-109876/