Appleはリサイクルプログラムに力を入れていますが、古いiPhoneやiPad、Macなどから、2,204ポンドもの「金」を回収していたことがわかりました。
1,000キロ分の金を回収
Appleは現地時間14日に、第9回目となる年次報告書「Environmental Responsibility Report」を公開しました。同社は再生エネルギーの利用と製品製造過程におけるエネルギーの効率化、資源保護、安全な材料とプロセスの利用を環境保護の3本柱として掲げていますが、その資源保護の一環として行っているリサイクルプログラムにおいて、2015年に回収した再利用可能な素材の量を発表しています。
それによると、スチール、プラスチック、ガラス、アルミニウム、銅などに加え、2,204ポンド(約1,000キロ)もの金が回収されたとのことです。
1,000キロの金を現在の金のスポット価格(1トロイオンス当たり1,229.80ドル)で換算すると、約3,950万ドル(約43億円)に相当します。
ちりも積もれば山となる
それにしてもこの大量な金はどこに使われていたのでしょうか。電子機器サプライチェーンに詳しいFairphoneによると、平均的なスマートフォンは約30ミリグラムの金を使用しており、その大半は電子回路およびその他内部部品に用いられているようです。Appleは膨大な数のiPhoneやiPad、Apple Watch、Macなどを回収しているので、わずかな金が積もり積もってこの量になったと思われます。
Appleは先月のスペシャルイベントで、こうした材料の分別に貢献するiPhoneの分解・分別リサイクルロボット「Liam」の動画を公開しています。
Source:Business Insider, http://iphone-mania.jp/news-111427/