一部アナリストの予想どおりとも言うべきか、第2四半期のアップルの業績は冴えない結果となってしまいました。しかし、その中でiPhone SEだけが例外的に「とても強い」需要を背に売り上げを順調に伸ばしていることが分かりました。
iPhone SEは唯一のポジティブ材料?
アップルのティム・クックCEOによると、iPhone SEは手の出しやすい価格や高い性能とも相まって、アップルの戦略どおり、新たなユーザーを多く惹きつけているそうです。需要の高まりはアップルの想定以上で「とても強く」、現在は何とか端末をより早くユーザーの元に届けられるよう改善を続けているのだとか。実際、アメリカではiPhone SEは発送まで2~3週間となっています。
これまでiPhone SEの売り上げについては、KGI証券のアナリストMing-Chi Kuo氏が「取るに足らない」と発言し、iPhone全体でのシェア率も従来に比べてスロースタートとなっていることが指摘された一方で、中国では予約だけで340万台が発注され、台湾サプライヤーは「iPhone SEのおかげで中国ベンダーの端末が売れなくなっている」とこぼすなど、悲観と楽観が入り交じる状況となっています。
2015年第2四半期の6,100万台から、今年は5,100万台へと一気に売り上げの鈍化を見せたiPhoneですが、第3四半期もこうした傾向が続くのではないかとアップルは見込んでいるようです。そんな中で、iPhone SEの快進撃は同社によってある種、清涼剤のようなものかも知れません。
Source:Mac Rumors、http://iphone-mania.jp/news-112799/
(kihachi)