投資銀行モルガン・スタンレーが、アップルの前四半期からの好調な売り上げは、堅調なiPhone およびMac需要に支えられ、春まで継続するとの見通しを発表しました。
昨年末のiPhone出荷台数は最高6,900万台か
モルガン・スタンレーのテクノロジー・アナリスト、ケイティ・ハバーティ氏は現地時間20日、投資家向けに配布したメモのなかで、2014年10月~12月期のiPhone出荷台数は、6,700万台から6,900万台との予想を明らかにしました。
iPhoneの平均販売価格は、前年から5%アップの667ドル(約79,240円)で、これは高額なiPhone6 Plus需要が堅調であること、またより容量の多い端末を求める消費者が増えていることが貢献しているようです。
iPhoneとMacは堅調
10月~12月期に販売されたMacは約5,800万台で、四半期売り上げとしては過去最高を記録した模様です。2,200万台と推測されるiPad売り上げに、iPodなどそのほかの製品売り上げを加えると、アップルの収益は約690億ドル(約8兆2,000億円)となるとモルガン・スタンレーは予測しています。
またアップルが5~7週間おきに在庫を増やしていることから、3月にはさらに5,000万台以上のiPhoneを出荷する準備をしているとモルガン・スタンレーは見ています。Macについては現在の四半期あたり500万台の出荷ペースが維持されると予想する一方、iPadは1,100万台程度と厳しい見方をしています。
モルガンはApple Watchに期待
ハバーティ氏はApple Watchの可能性についてのウォール街の予測は「悲観的すぎる」とし、2015年1月~3月期にApple Watchは300万台出荷され、14億ドル(約1,630億円)の収益をもたらすと予測しています。一方でウェアラブル端末売り上げの不確実さや昨今の為替レート変動(特にロシア)などが、アップルの春の収益に影響を与えるとの見方も示しています。
ハバーティ氏は、アップルの将来について明るい展望を持っており、アップル株の目標価格については126ドルの予想を維持しています。
参照元 : AppleInsider、http://iphone-mania.jp/news-59752/
執 筆 : lunatic