Appleは、品薄の続くiPhone SE向けチップの増産に踏み切ったようです。Appleとしては、売れすぎると困る事情があるだけに、難しい決断だったと思われます。
iPhone SE向けチップの増産に踏み切る
AppleがiPhone SE用チップの増産を決めたようだ、と台湾メディアDigiTimes が業界関係者の情報として伝えています。
2016年第1四半期(1〜3月期)に350万〜400万台だった製造数を、第2四半期(4〜6月期)には500万台以上へと増産し、第3四半期(7〜9月期)も同等規模の製造を続け、予測を上回る売れ行きに対応する計画のようです。
一方、iPhone6sは売れ行きが伸び悩んでいることから、生産量を減らす模様です。
iPhone SEはAppleにとって諸刃の剣
iPhone SEは国内でも品薄が続き、大手キャリアから予約客にお詫びメールが送られる事態となっています。
Appleにとって、低価格のiPhone SEは扱いが難しい端末です。
低価格で訴求し、新規ユーザーの取り込みが期待される反面、売れすぎると利益を圧迫し、次期フラッグシップモデルでありティム・クックCEOが「想像もつかない機能を搭載する」と自信を見せるiPhone7の販売に影響を及ぼす可能性がある、諸刃の剣と言える存在であるためです。
そのため、今回の増産の背景には、新製品が好評だから増産、という単純な図式とは異なる難しい判断があったものと考えられます。
Source:DigiTimes, http://iphone-mania.jp/news-113846/
(hato)