調査会社Counterpoint Researchが発表したデータによれば、2014年11月のアジア各国におけるスマートフォンシェアで、iPhone6/6 Plusの好調に支えられたAppleが大きく躍進しています。
韓国では歴史的なシェア拡大を記録
iPhone6/6 Plus発売以降、日本、中国、韓国でAppleはシェアを拡大させているのですが、中でも韓国での拡大が注目されています。韓国はApple最大のライバルであるサムスンの本拠地ですが、いわば敵地でAppleが大きくシェアを伸ばして、サムスンを追い上げています。
iPhone6/6 Plus発売前、韓国でのAppleのスマートフォン販売シェアは15%でした。それが発売後の11月には一気に33%に上昇し、シェア2番手であったLGを抜き、韓国で2位のシェアを獲得しました。一方でiPhone6/6 Plus発売前には60%近いシェアを持っていたサムスンは46%にシェアを落とし、40ポイント以上あったAppleとサムスンの差が13ポイントにまで縮小してしまいました。
iPhone人気は韓国でも健在であり、Appleが徐々にサムスンの地位を脅かしつつあるのは確かなようです。ちなみに韓国において海外企業がスマートフォン販売シェアで20%を超えたのはAppleが初めてとのことです。
サムスンの牙城である韓国市場もAppleによって徐々に切り崩されつつあるのかもしれません。こうしたことも影響しているのでしょうか、サムスンの業績は伸び悩む状態が続いています。
日本のiPhone販売シェアは51%に
またCounterpoint Researchは日本のスマートフォン販売シェアについても数字を発表しており、それによると11月のiPhoneのシェアは51%にも達しています。これは2位のソニー(14%)を大きく上回るものであり、日本市場での圧倒的な強さが目立ちます。
一方、中国ではAppleは苦戦しています。11月のiPhoneの販売シェアは12%であり、格安スマホで攻勢を強めるシャオミの18%、レノボの14%に次ぐ3位となっています。ただCounterpoint Researchによると、それでもiPhoneの販売シェアは年初に比べて45%も増加しているようです。
日本ではすでに盤石の地位を築いているAppleは、中国や韓国でも徐々にシェアを拡大させており、iPhoneを武器にアジア市場でその地位を高めていることは間違いないでしょう。
参照元: THE WALL STREET JOURNAL、http://iphone-mania.jp/news-59841/
執 筆: KAZ