Appleは、iPhoneのスピーカー穴を防水化する技術と、骨伝導方式のノイズキャンセリングイヤホンの特許を取得しました。
iPhoneのスピーカー穴を防水化する技術
Appleが特許を取得した、iPhoneなどのスピーカーを防水化する技術は「耐水性音響機器」と名付けられており、液体を検知すると、傘のようなメッシュ状の膜が即座に展開して本体内への侵入を阻止する、というものです。
特許申請書類では、一定以上の水圧がかかった場合には、液体が本体内に入るようにすることで、本体の損害を回避する構造を想定されています。
メッシュ状の膜には疎水性のコーティングがされて水分をはじく一方、本体内部には親水性のコーティングを施すことで、仮に水分が侵入しても外部に排出されやすい構造となっています。
骨伝導方式のノイズキャンセリングイヤホン
Appleは同時に、「モバイル機器における声質改善のための加速度と音声信号の合成システムと方式」という、骨伝導方式のノイズキャンセリングイヤホンの特許も取得しています。
2014年に申請されたこの特許技術では、音声をユーザーの頭蓋骨を通じて届けることで周囲の騒音の影響を受けにくくするたけでなく、イヤホン本体やケーブルに搭載されたマイクと、イヤホン内部の加速度計で計測した信号から、ユーザーに聞こえる音声の状態を常時モニターし、最適なノイズキャンセリングを行い、周囲の騒音に影響されずに音声が聞き取りやすくなる、というものです。
いずれも実現の可能性は不明ながらも楽しみな技術!
これまでの特許と同様、いずれの特許技術も、Appleがすぐに実用化するという保証はありませんが、iPhoneの防水化はユーザーからの要望も多いだけに、実用化に期待したいところです。
現在のiPhoneでは、万が一水に濡れてしまったら、落ち着いて以前ご紹介した方法で対処してください。
Source:Apple Insider
(hato)