1984年1月22日(日本では23日)、アップルは初代MacintoshのテレビCMを放映しました。当時の社会への反骨的メッセージを込めた衝撃的なCMは、今も語り継がれる伝説的な存在となっています。
1984年に放送された伝説のCM
1984年、アメリカの国民的スポーツであるアメリカンフットボールの頂点を競うスーパーボウルのテレビ中継で、アップルの伝説的CMは放映されました。
囚人のように管理された人々に指示を出す巨大スクリーン。
走ってきた女性が、持っていたハンマーを投げつけ、スクリーンが破壊される。
「1月24日、アップルコンピュータはMacintoshを発売します。小説『1984年』のようでない1984年を目にするでしょう」とメッセージが表示されます。
広告関係者の間で、伝説として今も語り継がれるCMはこちらです。
当時のIBMが支配する世界に立ち向かうアップルを描く
1949年に発表された近未来の監視社会を描いたジョージ・オーウェルのSF小説「1984年」では、「ビッグ・ブラザー」と呼ばれる監視者が人々を縛り付ける世界を描いていました。
このCMでは、当時、圧倒的シェアを誇ったIBMのビジネス用コンピュータを「ビッグ・ブラザー」として描き、閉塞感に満ちた世界を破壊する革命的存在としてのアップルを描いている、と語り継がれてます。
このCMが放送された30年後の2014年にアップルとIBMが業務提携するとは誰も想像していなかったことでしょう。
参照元:Cult of Mac
執 筆:hato