アップルの2014年第3四半期の業績発表が行われましたが、今期はまだ主要な新製品のリリースも行われていませんし、発表内容自体は予想通りという感じでした。それでもiPhoneが好調なおかげで今期売上は6%増加の374億3,000万ドル(約3兆8,111億円)と第3四半期として過去最高の売上となりました。
新しいヒット製品がないアップルに対して何人かのアナリストたちは、アップルもこれまでのハイテク企業と同じように、身動きのできない恐竜のようになってしまうのではないかと懸念を表していますが、Bloomberg BusinessweekがアップルのiPhoneの売上について面白い比較を伝えています。
アップルの売上を製品別にみた場合、iPhone単体の売上はアメリカの株価指数を表すS&P500の上場企業500社のうち、474社の売上額よりも多いことが分かりました。これにならって、アップルのそれぞれの製品を会社と想定して、アメリカの企業と売上規模を比較してみました。
iPhoneの売上はAmazonよりも多い
まずはiPhoneですが、今期第3四半期でも3,520万台のiPhoneが販売されており、iPhone単体の売上は197億5,000万ドル(約2兆112億円)で、昨年のAmazonの四半期売上よりも多い金額です。
iPhoneの売上はコカコーラとマクドナルドの合計よりも多い
また、上のグラフでも分かりますが、iPhoneの売上はCoca-ColaとMcDonald’sを合わせた売上よりも多い金額となっています。また、GoogleとeBayを合わせた売上よりはほんの少し少ない売上となっています。いずれにしても、iPhoneの単体の売上規模がどれくらい多いのかが分かって頂けると思います(それぞれの企業は残念ながらまだ最新の売上の詳細を開示していませんので、現時点で公表されているデータを使用しています)。
iPadの売上は有名な5社の合計よりも多い
次にiPadですが、iPadは徐々に売上が減少していると報じられているものの、iPad製品単体での売上は59億ドル(約6,009億円)と非常に大きく、Facebook、Twitter、Yahoo、Groupon、Teslaの5社を合わせた売上よりも多くなっています。
また、アップルのEarPodsなど周辺機器などのアクセサリーの売上規模は13億ドル(約1,324億円)で、メキシコ料理のChipotle’sの最も売れているメニューの10億5,000万ドル(約1,069億円)よりも大きい規模です。
iTunesストアの売上はeBayよりも多い
iTuensストアの売上は45億ドル(約4,582億円)で、eBayの売上よりも少し多くなっています。かつて人気だったiPodは売上も減少しており、現在では4億4,200万ドル(約450億円)となっていますが、それでもTwitterの2億5,000万ドル(約254億5,400万円)よりも売上は70%も多くなっています。
参照元 : Slate、http://iphone-mania.jp/news-37854/
執 筆 : リンゴバックス