最近のiPhoneは大きすぎて使いにくい、という方に朗報となるかもしれません。Appleが、iPhoneを片手で操作しやすくする技術の特許を出願したことがわかりました。
「iPhoneを片手で操作しやすくなる技術」詰め合わせ
Appleが、iPhoneを片手で操作しやすくするための特許を出願していたことが分かった、とPatently Appleが報じています。
この特許には、タッチセンサー、近接センサー、モーションセンサー、指紋センサーと、現在のiPhoneに搭載されているセンサー類を使った手法の数々が盛り込まれています。
指の触れ方で左右の手を認識、アイコンが移動!
最初の技術では、iPhone側面のタッチセンサーが、指の触れている位置を検出することで、ユーザーがiPhoneをどちらの手で持っているかを識別します。
ユーザーが左手でiPhoneを持っていると分かると、左手の親指が届きやすい位置に操作用のアイコンが集まります。これにより、iPhoneを持っている手の親指で主要な操作が可能になります。
iPhoneの動きからどちらの手で持っているかを識別
特許には、モーションセンサーを活用した技術も含まれます。
ユーザーがiPhoneをポケットから出したり、耳元に持っていったりする動作をモーションセンサーが検知し、ユーザーがどちらの手でiPhoneを持っているか判断します。
画面に弧を描くと左右の手を認識
iPhoneを持つ手の親指を、画面に弧を描くように動かすことで、タッチセンサーが認識した軌跡から、iPhoneがどちらの手で持たれているかを認識する手法も含まれています。
この動作認識による操作は、Appleが2013年に取得した、アイコンを円状に配置する手法と相性が良いのではないか、とPatently Appleは見ています。
左右の手を認識しロック解除のスライドバーが反転
ユーザーの指の方向を認識するのに指紋センサーを用いる手法も含まれます。読み取った指紋から、左右どちらの手であるかを認識し、今となっては懐かしい「スライドでロック解除」が使いやすいように反転する手法も盛り込まれています。
出願は奇しくも大画面化したiPhone6/6 Plus発売直後
この特許は、2014年第4四半期(10~12月)に出願されています。この時期は、奇しくも4.7インチのiPhone6と5.5インチのiPhone6 Plusで、iPhoneが大画面化した直後にあたります。
大型化したiPhoneには、大画面化への評価の一方、持ちにくい、操作しにくいとの批判の声も上がっていました。今回明らかになった特許申請が、そういった反響に応えたもの、という可能性もありそうです。
この技術はまだ出願中の特許であり、実際に製品化されるかは不明ですが、大画面でも片手で使いやすいiPhoneのために、ぜひ実用化を期待したいところです。
Source:Patently Apple, http://iphone-mania.jp/news-122527/
(hato)