日本郵便は、中国にiPhoneやiPadを送る際、未着や中身の紛失が多発しているとして、保険をかけるよう異例の注意喚起を行いました。
中国へのiPhone、iPad発送には保険を!
日本郵便は23日、中国にEMSでiPhoneやiPadを送った際、荷物の未着や内容物の紛失といった事故が相次いでいるとして、注意を呼びかけました。
朝日新聞の報道によると、2014年の9月以降、中国に送ったiPhoneやiPadが届かないという調査依頼が月に100件以上多発しており、途中で中身を抜かれるなど盗まれている模様とのことです。
日本郵便では、発送の際は航空郵便または航空小包を利用し、保険付きで送るよう呼びかけています。
日本郵便が特定の商品名を挙げて発送時の注意を呼びかけるのは異例とのことで、事態の深刻さがうかがえます。
中国ではiPhoneは年収の約2割
中国では、iPhoneが平均的な年収の約2割に相当するほど高価であることから、海外で購入した端末を持ち込んで利用するユーザーも多いようです。
また、転売目的での密輸も多発しており、最近は、身体に94台ものiPhoneをくくり付けて密輸を試みた男が逮捕されました。
海外への電子機器発送には制限も
iPhoneなどのリチウムイオン電池を内蔵した電子機器や、危険物として扱われる物品を航空郵便で送る場合には、発送可能な数や宛先国の制限があります。詳細は日本郵便のWebサイトでご確認ください。
参照元:日本郵便「中国宛てにiPhone/iPadをEMSで送付されるお客さまへ」、「国際郵便として送れないもの」、朝日新聞
執 筆:hato