iPhone7に搭載されるA10プロセッサは、これまでの「A~」シリーズと同様、引き続きデュアルコア(2コア)が維持される公算が高いようです。
重要なのは見かけの数値じゃない
Android端末がスペックの高さをアピールする傾向があるのに対し、アップルは比較的冷静さが目立ちます。いかに見かけ上の数値が凄いかよりも、想像もしなかったような新技術や、実際にそれが使うに足るかどうかで勝負していると言えるでしょう。
それは、画素数が1,200万画素に過ぎないiPhone6sのカメラが、2,300万画素を有するXperia Z5よりも評価が高いことや、iPhone6sに搭載されているA9プロセッサが、デュアルコアでありながらオクタコア(8コア)のSnapdragon810よりも性能面ではるかに上回っていることからも明らかです。
デュアルコアでもSnapdragon820を圧倒!
そしてやはりとも言うべきか、iPhone7に搭載予定のA10プロセッサもデュアルコアにとどまることが分かりました。サプライチェーンによると、同プロセッサはすでにデュアルコアとして最終テスト段階に入っているとのことです。これまでは、ヘキサコア(6コア)や最低でもクアッドコア(4コア)との報道が出ていました。
とはいえ、性能はGeekBenchで3,000点を優に上回る数値だそうです。iPad Pro12.9インチ版に搭載されている「A9X」チップの3,200点には及びませんが、A9プロセッサや、Android端末に搭載されているSnapdragon820が2,500点少々であったことを思えば、かなりの高点数であることが分かります。
なお、A10プロセッサはTSMCが16nm FinFETプロセス技術を用いて、独占的に供給を行っています。
Source:MyDrivers,威锋网[1][2],ArsTechnica
(kihachi)