4年ぶりにリニューアルが予定されているMacBook Proについて10日、米メディアBloombergが複数の事情筋から寄せられた情報をまとめています。これによると、新MacBook ProはiPhone7とは同時発表とはならないようです。
OLEDタッチバーで様々な動作が可能に
年内の発表が予測されている新MacBook Proには、従来のものとは異なる、様々な変化が採り入れられています。目につく違いは、ファンクションキーがOLEDタッチバーへと変更され、電源ボタンにTouch IDが搭載されている点でしょう。これについては、KGI証券のMing-Chi Kuo氏がレポートで報じたことを皮切りに、複数の情報筋が同様の観測を行なってきました。
タッチバーは、ファンクションキーとしての機能を持つほか、iTunesを起動するとメディアのプレイバック・コントロールが可能になったり、テキストを入力する際にはワンタッチで「カット」や「ペースト」が出来たりする予定です。
また、あくまでもミニ・ディスプレイなので、ソフトウェア・アップデートによってアップルが新しいボタンを将来的に新設することも可能です。
GPU性能向上でVRにも対応
また、GPUはAMD製のPolarisが搭載される見込みです。これまでMacは、お世辞にもグラフィックス性能が高いとは言えず、3月にはVRヘッドセット「Oculus Rift」で知られるOculusの創業者Palmer Luckey氏が、「我々が推奨するスペックには足りない」としてMacをサポートしない方針を明らかにしていました。
しかし、高性能GPUのPolarisであれば、消費電力とグラフィックス性能面で大幅な向上が見込めるだけでなく、VRにも十分に対応が可能です。なお、グラフィックスカードは従来よりも20%薄くなる予定で、MacBook Pro全体の薄型化に寄与することが予測されます。
この他にも、MacBook同様にUSB Type-Cポートの搭載、カラーバリエーションがグレイ、ゴールド、シルバーの3色になることなどが示されています(ただし、リリース時に全色登場するかは不明)。
発表は9月ではなく10月か
一方で、従来の報道と大きく異なるのが、MacBook Proの発表日がiPhone7とは別の日になるという点です。
アップルの内部事情に詳しいJohn Gruber氏が、iPhone7、MacBookとApple Watch 2とが、すべて9月7日(水)の同一イベントで発表されると伝えていたように、これまではMacBookの発表日については「7日説」が一般的でした。
しかし、Bloombergは事情通の話として、MacBook Proに関して言えば「iPhone7と同じ9月7日にはならなさそうだ」としたうえで、従来どおり10月の別イベントでアップルが発表する可能性を示唆しています。
Source:Bloomberg,WCCF Tech, http://iphone-mania.jp/news-129109/
(kihachi)