アップルは、iPhoneのスクリーンに使われるガラスに組み込んだセンサーを使って落下時の衝撃を記録し、iPhoneがどう扱われてきたかを識別可能にする特許を取得しました。新端末の開発のほか、故障原因を特定して修理サービスに活用すると考えられます。
新型iPhoneの耐衝撃性向上に活用か
iPhoneなどのスクリーンにセンサーを組み込み、落下の際の衝撃を記録する技術の特許をアップルが取得したと海外メディアApple Insiderが報じています。
アップルはこの技術を主に新機種の開発時に利用することを想定しているようで、落下や衝撃への耐久性テストのデータを収集するのに活用することが目的と考えられます。スクリーンに組み込まれたセンサーが感知した衝撃の情報は、端末内に蓄積され、開発者が端末の耐久性を分析することが容易となります。
アップルはすでに、端末が落下した場合、空中で向きを変えてディスプレイがダメージを受けないようにする技術の特許を取得していますが、この特許も落下時に関する技術です。
ユーザーの扱い方によっては保証修理の対象外に?
この特許には端末の耐久性向上に加えて、もうひとつの目的があるようです。それは、ユーザーによる端末の扱い方の情報を収集し、修理サポートの際に活用するというものです。
この技術を使えば、修理サービスに持ち込まれた端末について、破損の原因を知ることができるだけでなく、普段の使用状況を知ることもできます。
もしかしたら、保証による修理対象かどうかを、これまでの条件に加えて普段の端末の扱われ方でも判断されるかもしれません。
なお、アップルが提供する保証サービス「AppleCare+」に加入すると、「操作上の不慮の事故に対する修理などのサービス」を最大2回まで、1回につき7,800円(税込)の料金で受けることができます。
参照元:AppleInsider、Apple (Apple Care+)、http://iphone-mania.jp/news-60641/
執 筆:hato