iPhone7は売れる――専門家の中には世間一般の「売れない」という見方に異を唱える人物も少なくありません。みずほ銀行のアナリストであるアビー・ランバ氏もその1人です。
戦略を変化させることでiPhoneの売り上げをキープする
「iPhoneの売り上げ台数は2016年も安定しており、事前の予測とさほど変わらない」と話すアビー・ランバ氏によると、iPhone7の登場によって、iPhoneは2016年で1億9,400万台を出荷するそうです。
2017年度のiPhone市場についてはまだ不確実性が高いものの、Appleによる営業戦略の見直しや、売れ行きの落ち込む時期におけるチャネルの拡大などによって、さらにiPhoneの売り上げを伸ばしてくると同氏は語ります。
実際、すでにAppleは重要なスマートフォン市場の1つである中国市場で、iPhone6sの価格をアメリカよりも安くするという積極策に出ているほか、サプライヤーに対しては厳しいコストカットを要求していることが分かっています。また、依然としてiPhone人気の高い日本市場でもシェアを維持すべく、Felicaへの対応をどこかの段階で実施してくるのでは、といった見方も出ています。
iPhone7はiPhone6並のポテンシャルを持っている?
こうしたテコ入れによって、「我々のチームは2017年の最終的なiPhone売り上げ台数が、1億7,000〜2億3,000万台になるとみている」と同氏は語ります。また、メジャーアップデートとなるiPhone8の登場によって、さらにこの数値を上方修正する可能性もあるとも示唆します。
くしくも2億3,000万台という数字は、投資会社Piper Jaffrayのアナリストである、ジーン・ミュンスター氏の予測と同じ台数です。こちらは2017年会計年度の数字ではありますが、いずれにしても彼らにとって、iPhone7やiPhone8といった次世代iPhoneは「史上最高に売れた」iPhone6並の売り上げを達成するだけのポテンシャルを秘めているということでしょう。
Source:威锋网, http://iphone-mania.jp/news-132372/
Photo:Martin Hajek
(kihachi)