本日、KDDI(au)は2014年4〜12月期の連結決算を発表しました。
日本経済新聞の報道によると、同社の発表した純利益は前年同期比31%増となる3,509億円を記録し、過去最高益を更新したほか、記者会見を行った田中孝司社長が、昨日NTTドコモが発表した光固定通信サービスと携帯電話回線のセット割引「ドコモ光」にも強気の対抗姿勢を示すなど、興味深い中身となっています。
「スマートバリュー」などが好調で過去最高益
KDDIの会見によると、2014年4〜12月は携帯電話の販売手数料の抑制に成功したほか、スマートフォンのさらなる普及によってデータ通信量収入が増え、売上高は前年比5%増となる3兆3,519億円となりました。また、かねてから実施している固定通信サービスと携帯電話のセット割引である「スマートバリュー」などの販売施策が好調に推移し、auの契約数は前年比7%増となる4,237万件となっています。
このほか、記者会見を実施したKDDIの田中社長は、昨日NTTドコモが「ドコモ光」を3月に開始すると発表した件について、同サービスが自社の業績に対してすぐに影響を与えることはないと話し、思いを持って始めたサービス(スマートバリュー)がそう簡単に抜かれてしまうとは思わない、としています。
「ドコモ光」の発表前には同サービスを厳しく批判し、さらなる値下げの可能性についても示唆していましたが、今回の記者会見の中では「スマートバリュー」の値下げについて語られることはありませんでした。しかし、時を同じくしてライバルのソフトバンクも「SoftBank 光」「スマート値引き」を発表しており、まだまだ今後の展開が期待されます。
参照元:日本経済新聞
執 筆:クロス