今年のWWDC(世界開発者会議)での詳細発表が期待されるiOS9ですが、同OSでは特に「安定性」と「最適化」に焦点があてられていると、米メディア9to5Macが報じています。
iOS8の反省点を糧に
アップルの場合、以前はiOSの性能が安定しているのは「当たり前」でしたが、新たな機能が次々と追加されたためか、現行のiOS8では数多くの不具合が見つかり、ユーザーの苦情が相次ぎました。
アップルは2007年以来、毎年新しいハードウェアとiOSをリリースしてきました。2013年にはiOSのユーザーインタフェースを一新、同時にTouch IDやコントロールセンターなどの新機能を追加しています。
2014年にリリースされたiOS8では、連携機能や共有機能が強化され、Health、Apple Pay機能が追加されるとともに、Apple Watchを見据えた下準備が行われています。
バグ修正とパフォーマンス向上が焦点に
今年リリースが見込まれるiOS9では、さまざまな機能向上が行われる見通しです。9to5Macが入手した情報によると、iOS9エンジニアたちは新機能の追加よりも、バグの修正、安定性維持、パフォーマンス向上に「膨大な」努力を注いでいるとのことです。
またアップルはOSの容量をコンパクトにし、アップデートに必要なストレージ容量を増やさないよう尽力していると伝えられています。これは容量が16GBのiOS端末を所有するユーザーが多いためです。
iOS9対応端末がどれになるかは現時点ではわかりませんが、今までの傾向によると、古い端末の1、2機種は新iOSにアップデートできなくなります。もしもiPhone5c、iPad mini、第5世代iPod touchがアップデート不可能となれば、iOS9対応端末は64ビットのA7、A8、A9プロセッサ搭載端末に限定されることとなります(現時点では)。
iOS9については、これから徐々に情報が出てくることになるでしょう。
参照元 : 9to5Mac、http://iphone-mania.jp/news-61876/
執 筆 : lunatic