4月に発売予定のApple Watchが、米Dexcomの持続血糖測定アプリを搭載予定であることが、米メディアの報道で明らかになりました。
Apple Watchで遠隔からの持続的な血糖測定が可能に
Dexcomは、持続的に血糖値を測定するモバイルアプリを開発、1月末に米食品医薬品局(FDA)の市販前認可を獲得しました。これは高血糖のような合併症を予防するため、ケア管理者や近親者がより簡単にグルコース値をチェックできるようにするものです。
血糖値を測定するには、これまでは指などに針を刺して採血し、センサーに血液をつけて測定する必要がありました。しかしDexcomが新たに開発した測定器とアプリの組み合わせでは、患者の皮膚の下に挿入された小さなセンサーが5分ごとに血糖値を測定、iPhoneなどのiOS端末やApple Watchに自動的にデータを送信します。したがって糖尿病の子供を持つ親が、遠くにいても子供の血糖値を常時把握することが可能となります。
Dexcomによる米メディア向けのデモでは、Apple Watchの画面に血糖値が映し出される様子が公開されたのみだったため、ほかの詳しい機能についてはまだわかっていません。
広がりが見込まれる医療アプリ市場
Gigaomは、モバイル端末と医療アプリの組み合わせの市場は巨大だと見ています。Credit Suisseによれば、全世界には約4億人の2型糖尿病患者がおり、その関連費用は年間推定3,760億ドル(約44兆6,300億円)と見積もられています。血糖値監視のためにすでに毎年数千ドルを費やしている患者や家族にすれば、iPhoneやApple Watchの購入で少しでも測定が楽になるのであれば、購入は安い投資です。
つい先日には、HealthKitツールを利用して、慢性的疾患を持つ患者を遠隔診断するパイロットプログラムに、米国内の14の病院が参加していることが報じられています。
参照元 : Gigaom、9to5Mac、Medcity News、http://iphone-mania.jp/news-61880/
執 筆 : lunatic