アップルは、再生可能エネルギー事業を推し進めるため、太陽光発電の大手ファースト・ソーラー社と提携したことを発表しました。また、現在建設中である新本社キャンパスのエネルギーを、太陽光発電で補うつもりであることも明らかにしました。
太陽光でアップルを動かす
ティム・クック氏は、現地時間の火曜日、「これまでに最も大きく、最も堅牢で、最も野心的な」再生可能エネルギープロジェクトをアップルが開始する、と発表しました。
これによって、アップルがソーラーパネルの製造メーカー大手であるファースト・ソーラー社と提携し、カリフォルニア州のモントレー郡に1,300エーカーのソーラーファームを建設するつもりであることが明らかとなりました。
実現すれば、カリフォルニア州の60,000世帯分を賄なえるだけの電力が発電可能となり、新本社であるApple Campus2やその他のオフィス、販売店など、カリフォルニア州にある全てのアップル関連事業が、このソーラーファームから電力供給されることとなります。
口を動かす時はもう過ぎた
「口を動かす時はもう過ぎた。今は行動を起こす時なのだ」とティム・クック氏は語ります。
ファースト・ソーラー社によると、アップルは8億4,800万ドル(約1,000億9,100万円)を同社とのプロジェクトに当てており、既に130メガワットの電力を25年契約で購入することが決定しているそうです。同社は、「消費者にクリーンエナジーを供給するという点では、今回のアップルとの契約は業界最大規模だ」と述べています。
かつてはアマゾンと並んで環境保護への意識が低いと批判されたこともあったアップルですが、2013年には前環境保護局長官であるリサ・ジャクソン氏を採用するなど、環境保全への意識の高さが近年は注目されていました。
また、カリフォルニア州は例年深刻な電力不足に見舞われており、アップルの再生可能エネルギー事業の推進は、環境保護への寄与のみならず、電力不足に喘ぐ一般市民への一助となることも期待できそうです。
参照元:cnet、http://iphone-mania.jp/news-62038/
執 筆:kihachi