Apple本社でiPhoneの開発に取り組む日本人エンジニアのインタビュー記事が話題となっています。Apple内部の技術者が仕事の様子を生々しく語った記事は貴重です。
Apple本社でiPhoneの研究に取り組む日本人技術者
シリコンバレーのApple本社でiPhoneの無線通信開発を担当する日本人技術者、藤野栄二氏のインタビューが、エンジニア向けWebメディアTechPeopleに掲載されています。
Appleで働く現役エンジニアの声は、「仕事」について考える良いきっかけにもなりそうです。
人の入れ替わりが激しいAppleは「熱湯風呂」
藤野氏は、Appleに移った友人の誘いに応じてシリコンバレーの他企業から転職したそうですが、Appleはシリコンバレーの他の企業とは全然違う、と語っています。膨大な仕事量を任され、朝9時には出社し遅くまで働く人も少なくない環境は「熱湯風呂」と例えられています。
Appleには毎週、新入社員が200名くらい入ってきて、毎週100人ずつくらい辞めているそうで、かなりハードな環境であることが分かります。
そんなハードな環境の中、最前線で働く藤野氏は日本の技術力低下を憂いており、日本人が本気を出して再び日本の技術が世界一になってほしいとエールを送っています。
Appleの技術者たちの地道な努力がiPhoneの改善に
Appleの技術者たち仕事ぶりについて、部品を一つ減らすことでバッテリーのスペースが拡大され、iPhoneの電池の持ちが改善するような、細かく地道な開発の様子も語られています。
最近、Apple Watchはセンサーが計画通りに動作しないため健康関連機能の搭載が見送られるとの報道がありましたが、そうした決定の裏では努力が実らなかったエンジニアたちの涙があっただろうな・・・などと考えてしまいます。
藤野氏のインタビュー全文はTechPeopleで読むことができます。
参照元:TechPeople、http://iphone-mania.jp/news-62888/
執 筆:hato