本日、日刊工業新聞は液晶製造大手ジャパンディスプレイ(以下、JDI)がAppleの要請を受けて、スマートフォンなどに搭載する中小型液晶パネルの新工場を石川県に建設する検討を進めている、と報じました。
投資規模は2000億円、Appleの専用工場とはならない模様
報道によれば、JDIは2016年、石川県に2,000億円規模の投資予算をかけ、中小型液晶パネル供給用の新工場を設立する予定のようです。同社はこの報道に関して「工場建設を含めた事業競争力の強化に向けては様々な検討を行っているが、現時点で決定した事実はない」とコメントを発表しており、今後の工場建設について完全な否定はしていません。
なお、情報元によれば建設予定と報じた新工場について、パネルはAppleに優先供給するものの、同社の専属工場にはならない予定、とされています。先日、国内メーカーのシャープが亀山第1工場についてAppleとの専属契約を見直すという報道が出た直後だけに、関連が気になるところですね。
これまでのAppleの製品供給スケジュールからいけば、2016年はiPhone7が発売される年となります。iPhone6/6 Plusが驚異的なヒットを見せただけに、iPhone7もかなりの売上台数を誇る可能性があります。iPhone7を安定的に製造するために、JDIは本当に新工場を建設するのでしょうか。
参照元:日刊工業新聞、ジャパンディスプレイ、http://iphone-mania.jp/news-63152/
執 筆:クロス