発売が大幅に遅れているAirPodsの特許申請書類が公開されました。実際の製品に盛り込まれた機能が詳細に図解されています。
公開されたAirPodsに関する2件の特許申請
現地時間12月8日、米国特許商標庁(USPTO)が、Appleが申請したAirPodsに関する2件の特許申請書類を公開しました。
いずれも2016年6月2日に出願された「ワイヤレスオーディオ出力機器」と「ウェアラブルデバイスの状況による、付随機器の動作変更」と題された特許申請書には、AirPodsで実用化された技術が説明されています。
以下の図では、AirPods本体と、バッテリーを内蔵し充電機能を持つケースの機能がまとめられています。
ケースには、AirPodsが挿入されたことを検知するセンサーや充電中であることを示すインジケーターが設けられており、AirPodsには装着状態を検知するセンサーが3か所に設置されています。
申請書の図面がほぼそのまま、製品化されたことが、AirPodsの紹介動画を見るとよく分かります。
各種デバイスとのペアリング、装着状態による動作の図解も
以下の図は、AirPodsがiPhoneやApple Watch、MacBookなどのデバイスとペアリング可能であることを示しています。
以下の図では、AirPodsの装着状態に応じた、iPhoneとAirPodsの動作パターンを図解しています。
左右の独立した信号の送受信が発売遅れの原因?
当初、10月下旬と案内されていたAirPodsの発売時期について、Appleが発売延期を発表した後は予約受付もされず、大幅に遅れていることについて、Wall Street Journalは開発に詳しい人物の話として、左右で独立した信号の送受信が問題になっているようだ、と報じています。
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は11月末に「あと数週間で出荷予定」と明らかにしていますが、クリスマスには間に合わない可能性もあります。
特許申請書の内容は、USPTOのWebサイトで公開されていますので、気になる方はご覧ください。
Source:USPTO (1), (2) via Patently Apple
(hato)