日本航空(JAL)とIBMは、共同でiOSアプリを開発、iPhoneやiPadを機体整備に導入し、整備の高度化・効率化を進めると発表しました。2017年4月から導入が開始されます。
「整備士の新しい働き方の世界標準を日本から発信」
JALとIBMが共同開発した「IBM MobileFirst for iOS」アプリは、整備士がiPhoneやiPadで場所を選ばずに情報を閲覧・入力可能とすることを可能とし、整備の効率化が進むと期待されています。アプリは、世界の整備士が活用できる業界標準を目指して開発されたとのことです。
現在の整備士は、航空機が到着する前に複数のシステムを使ってフライトスケジュールや過去の整備履歴の情報を確認、整備後には紙に手書きした情報をシステムに入力する事務作業が必要でした。
iPhoneとアプリの導入により、整備士がオフィスで行っていた作業が、iPhoneを使ってどこでも可能となるほか、フライトスケジュールやゲートの変更等の情報もタイムリーに共有できるようになります。
JALとIBMは、このアプリの導入による効果について、「整備士の新しい働き方の世界標準を日本から発信する」と意気込みを語っています。
2014年に提携したAppleとIBM
IBMとAppleは、2014年、ビジネス分野でのモバイルソリューションの提供を目的に提携、これまでに多くのアプリが開発されています。
IBMのWebサイトでは、金融、エネルギー、行政、医療、保険、通信など多くの業種での活用事例が紹介されています。