2017年の次世代iPadの発売が計画より遅れる可能性があります。原因は、搭載する「A10X」プロセッサの歩留まり率が伸びないことにあるようです。
本体サイズ維持しつつ大画面化と噂の次世代iPad
次世代iPadには、10nmプロセスの「A10X」プロセッサが搭載され、台湾のTSMCが製造を担当しています。しかし、歩留まり率が期待値よりも低い問題に直面しており、iPadの発売時期が遅れる可能性がある、と関係者から得た情報として台湾メディアDigiTimesが報じています。
2017年3月に発売されるiPadは、画面の縁(ベゼル)をなくすことで、本体サイズは現行の9.7インチのまま、画面が10.9インチに拡大される、とBarclaysのアナリスト、ブレイン・カーティス氏とクリストファー・ヘメグレン氏が11月に予測しています。
Apple関連の情報に詳しいKGI証券のミンチー・クオ氏は、2017年に12.9、10.5、9.7インチと3サイズのiPadシリーズが発売される、と予測しています。
2017年の「iPhone8」用A11プロセッサも受注
TSMCは、2017年に発売される「iPhone8」用のA11プロセッサの製造も担当し、2017年第2四半期(4~6月)に量産を開始する模様だとDigiTimesは報じています。
TSMCはiPhone7用のA10を独占受注し、株価が最高額を付けるなど好調です。先日、同社が約1.8兆円を投じて次世代半導体工場を建設する計画があると報じられています。
Source:DigiTimes
(hato)