ウィスキーの入ったグラスを傾けながらパエリアに舌鼓を打つ――そんなクリスマスらしいシーンをiOS10.2では絵文字で再現できるようになっています。
ウィスキーファン歓喜!?
12月12日より正式にリリースされたiOS10.2では、絵文字が新たに100種類以上追加されています。
職業では、宇宙飛行士や農家、MacBookを操作する技術者、消防士(すべて男女共)などが追加されたほか、ジェスチャーとして、肩をすくめる、天を仰ぐ、自撮りなどが登場しています。
そして目を引くのが食品です。ベーコンやクロワッサン、アボカド、パエリア、サラダ、パンケーキ、エビ、イカ、シャンパン、ウィスキーなど、一挙に20種類近くが追加されています。
特にウィスキーの絵文字は愛好家の間でも待ち望まれていたようで、ウィスキーの専門サイトSCOTCHWISKY.comも「とうとうウィスキー・グラスの絵文字が追加された」と喜びを露わにしています。
絵文字に採用されるまでの道のり
実はこうした絵文字は、Appleが独断や思いつきで追加しているわけではありません。もともとは、英語でも“Emoji”として一般的に認識されているとおり、日本の携帯より発祥した文化ですが、今では世界の「共通言語」へと進化しています。
そのため、原則としてAppleやFacebook、Googleなどが提供している絵文字は、Unicodeという国際機関での話し合いのもとに決められています。例えば、2016年にはライフルやピストルの絵文字が妥当かどうかについて、議論の機会が持たれたことが分かっています。
したがって、今回iOS10.2で追加されたアボカドやベーコン、自撮りも、2015年5月の段階でUnicode 9.0として新たに規定されたものですし、宇宙飛行士もAppleがUnicodeのフォーラムで2016年8月に提案した絵文字の1つです。
Source:Emojipedia,Forbes,SCOTCHWHISKY.com
(kihachi)