2017年3月発売の次世代iPad Proに搭載が見込まれる、10nmプロセスのA10Xプロセッサの歩留まり率が悪いため、iPadの発売時期が遅れるとの報道を、TSMCが完全否定した、とEE Timesが報じています。
10nmプロセスでの歩留まり問題を否定
TSMCは10nmプロセスでの製造は「完全に軌道に乗っている」と順調であることを強調し、10nmプロセス製品は2017年第1四半期の売上高に貢献する、との見解を示しています。
これは、10nmプロセスのA10Xプロセッサの歩留まり率が伸びないために次世代iPad Proの発売時期が遅れる、との最近の報道を否定することを意味します。
TSMC「2017年中に業界の主役は10nmに移行」
TSMCは、半導体業界の主流は2017年中に16nmプロセス(iPhone7のA10プロセッサが相当)から10nmに移行するとの考えを明らかにしています。同社は、2017年中に7nmプロセス、2019年には5nmプロセスでの製造を開始する計画です。
同社は約1兆8,000億円を投じて次世代半導体工場を建設、2022年には製造を開始すると報じられています。
次世代iPadはA10より20%高性能のA10X搭載、薄型ベゼルで大画面化
2017年3月に発売されると噂の次世代iPadに搭載されるA10Xプロセッサは、iPhone7/7 PlusのA10プロセッサより約20%高性能化するようだ、と報じられています。
また、次世代iPadは、画面縁のベゼルが薄くなり本体サイズを維持しつつ大画面化する、と予測されています。