数メートル離れた場所からのワイヤレス充電技術を開発しているEnergousが、今年中には実際に同技術を搭載した製品を出荷開始する計画であることがわかりました。
しかもその製品は、AppleのiPhoneではないかといわれています。
2016年2月に戦略的提携を締結
米メディアThe Vergeによれば、Energousのスティーブ・リゾン最高経営責任者(CEO)は、2015年1月に開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)においても、「2015年中にワイヤレス充電技術を搭載した製品を出荷する」と述べていました。
しかしリゾンCEOは、そのCESの1ヵ月後に「重要な戦略的提携」を締結、製品出荷に踏み切る前に、より小型な製品に搭載できるよう、技術を改良する方針へと転換したと、製品化延期の理由を説明しています。
またこの提携の内容は、提携先であるパートナー企業に、携帯電話、ラップトップ、タブレット、ウェアラブル端末、アクセサリーにワイヤレス充電技術を内蔵させ、「最初に」出荷する権利を与えるものであるため、Energousが当初予定していた、自社開発のワイヤレス充電ケースについては発売を延期したとのことです。
提携先はAppleである可能性大
提携先の名前はあくまで秘密、としていますが、リゾンCEOは「世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス企業の1つ。社名は言えませんが、みなさんはこの企業の製品を会社や自宅で間違いなく利用しています」と語っており、提携先がAppleである可能性はかなり高そうです。
実際2016年2月には、AppleがEnergousと独占契約を結んだとの噂が浮上していました。
またEnergousは昨年12月に、AppleのサプライヤーであるDialog Semiconductorとも提携しています。
Source:The Verge
(lunatic)