「iPhone8」についての新たな予測を米Cowen and Companyのアナリスト、ティモシー・アーキュリィ氏が、現地時間1月18日に投資家向けに配布したメモで公開しました。
5.8インチの曲面OLEDディスプレイをもつ「iPhone8」
「iPhone8」と噂されている、5.8インチの有機EL(OLED)ディスプレイが本体側面まで回り込んだ「ラップアラウンド」デザインのモデルをアーキュリィ氏は「iPhone X」と呼んでいます。
これに加えて、「iPhone7s/7s Plus」とされる、iPhone7/7 Plusの進化版となる4.7インチと5.5インチモデルも投入されるだろう、とアーキュリィ氏は記しています。
Samsungの供給やAppleの在庫次第で「iPhone7s」もOLED搭載?
メモでは、Appleが「iPhone7s/7s Plus」にもOLEDディスプレイを選択するかもしれない、と述べられています。ただし、OLEDのサプライヤーとなるSamsungの供給能力と、従来型の液晶ディスプレイの在庫の消費状況による、とのことです。
これまで、OLEDディスプレイは「iPhone8」にのみ搭載され、「iPhone7s/7s Plus」には従来型液晶が使われる、との予測が有力とみられていました。
Synaptics製の指紋センサーをディスプレイに内蔵か
アーキュリィ氏は「iPhone X」について、インカメラや受話部、Touch IDの指紋センサーをOLEDディスプレイ内に埋め込むことで本体前面を丸ごとディスプレイとして利用可能となる、というこれまでの噂と同様の予測を立てています。
指紋センサーは、スクリーン越しに指紋を認識できる「現段階で唯一の有効な解決策」として、すでにAppleのサプライヤーでもあるSynaptics製に切り替えられるだろう、とも述べられています。
米メディアApple Insiderは、Synapticsの製品はまだサンプル供給もされておらず、iPhone8の巨大な需要に対応できるかも不明だ、とやや懐疑的に報じています。
なお、Synapticsは先日アメリカ・ラスベガスで開催されたCESで、人工知能を用いて指紋認証と顔認証を同時に行うシステムを発表していました。
アーキュリィ氏は、インカメラ近くのレーザーセンサーや赤外線センサーを使った顔認識やジェスチャーコントロールのほか、ワイヤレス充電が「iPhone X」に搭載される可能性についても述べています。
セルラーモデムはQualcommにシフト?
iPhone7/7 Plusでは、セルラーモデムはIntelとQualcommの2社から供給を受けていますが、Appleは今後、Intel製よりも高速なQualcomm製に切り替えていくだろう、とも予測されています。なお、日本国内で販売されているモデルはすべてQualcomm製モデムを搭載しています。
Qualcommは最近、Appleが他社と契約を結ぶのを妨害したとして独占禁止法違反で提訴されています。
Source:AppleInsider
Photo:Synaptics
(hato)