Appleが、電子たばこ等に使われている「気化器」という謎めいた特許を申請しました。日本人らしき発明者の略歴から、この特許技術の使い道が見えてきました。
何のため?Apple、「気化器」の特許を申請!
Appleが2016年7月に米国特許商標庁に申請した特許は、容器に入れた液体を加熱して気化させる、「気化器」についてのものです。
日本でも最近話題の電子たばこも、同様の技術を使いますが、特許申請書類には、この機器の用途や何と組みわせて使うかといった説明がなく、図面にも人物は描かれていません。
iPhoneやMacといった精密電子機器と相性の悪そうに思える「液体に熱を加える」技術が何を目指したものなのか、特許申請書から読み取ることはできません。
米メディアThe Vergeは、かねてより噂のある自動車開発を進めるAppleが、車内芳香剤を開発したのではないか、あるいは世界のApple Storeに同じ香りを漂わせるためかもしれない、といった仮説を展開しています。
発明者は日本人、半導体設計の専門家?
米国特許商標庁(USPTO)が公開した申請書類には、発明者として「イシカワテツヤ」と日本人らしき名前が記されています。
同一人物かは分かりませんが、Linkedinで2013年12月からAppleで勤務する「イシカワテツヤ」氏がヒットしました。略歴から読み取れるイシカワ氏は、半導体設計関係の専門家のようです。
堀場製作所のWebサイトによると、微細化・高性能化が進む半導体装置の製造に、液体材料を気化させて使用する手法があるそうです。
あくまでも推測ですが、今回の特許技術は将来のApple製品に搭載されるプロセッサの製造に使われるのかもしれません。