アップルが横浜市内で新たに研究開発拠点建設に向けて用地取得へと動いていることが判明しました。朝日新聞電子版はアップルがパナソニックの工場跡地(旧綱島事業所)の取得を目指していると報じています。この跡地には開発施設が建設されるとのことで、アップルの国内開発拠点は大幅に増強されることになります。(下の写真はGoogleストリートビューより)
みなとみらいの拠点を上回る規模に
アップルは昨年、日本での研究開発拠点をみなとみらいに設置すると発表しました。この拠点はオフィスビル内に設置され、数十人規模の人員で4月にも活動が開始される予定です。しかし今回、用地取得へと動いている場所は広大な区画であり、さらに大規模な拠点になると予想されます。
みなとみらいの新拠点と今回土地取得に動いている本格的な研究開発拠点がどのような関係になるかは不明ですが、時期や場所を考えると、みなとみらいの拠点は本格的な研究開発拠点設置の準備とも考えられます。今後数年でアップルの本格的な研究開発拠点が稼働することになると予想され、その拠点では国内メーカーの持つ高水準な技術をアップル製品に反映させる研究が進められるのではないでしょうか。
綱島の周辺経済にも影響
2011年にパナソニックの綱島事業所が閉鎖され、1,000人を超える従業員が地域から去っています。それ以降、周辺の経済には一定の影響があったとみられ、工場跡地の再開発は地元からも強い要望が出ていたようです。
ここにアップルが拠点を設置するとすれば、周辺には多数の国内メーカーも研究拠点を設置する可能性があります。また周辺の大学(慶應大学)や研究所とも連携して行く可能性も考えられます。そうなれば地元の経済にもプラスに作用することになるのではないでしょうか。パナソニックの工場がスマートフォンの不振で撤退した後に、iPhoneで急成長したアップルが拠点を設置するのは何かの縁なのかもしれません。
参照元: 朝日新聞、タウンニュース、http://iphone-mania.jp/news-65477/
執 筆: KAZ