Appleの株価が、終値として上場来高値を更新しました。背景には、投資家の「iPhone8」への期待があります。
上場来高値の134.56ドルまであと一歩に迫る
現地時間2月13日、Appleの株価は133ドル29セントで取引を終え、2015年2月に記録した終値としての最高値133ドルを更新し、2015年4月に記録した上場来高値の134ドル54セントまであと一歩に迫る勢いです。
1月末、Appleが四半期決算で、iPhoneの販売台数記録の更新、対前年比マイナスからの逆転を発表して以降、同社の株価は約9%上昇している、と米メディアThe Wall Street Journalが報じています。
アナリスト「Apple株はまだ上がる」
巨大市場である中国でスマートフォンの普及が一巡し、iPhoneの販売台数が伸び悩んだことでApple株は2015年7月から2016年6月にかけて下落傾向にありました。
2016年5月、ウォーレン・バフェット氏率いる世界最大の投資会社Berkshire Hathaway がApple株を10億ドル購入した、との報道をきっかけに株価は上昇に転じ、「トランプ相場」もあって上昇を続けています。
ウオール街のアナリストの多くは、Apple株はまだ上昇を続けると見ています。
大ヒットが見込まれる「iPhone8」
今秋の発売が噂されている、iPhone10周年モデル「iPhone8」は、2014年以来となる外観デザイン刷新により大ヒットが見込まれています。
Appleは例年より早く量産体制を整え、発売時点で1億1,000万台の在庫を用意すると報じられています。「iPhone8」の大ヒットによってiPhoneのアクティブユーザー数が2019年には10億人に達する、とも予測されています。
なお、初代iPhoneが発表された10年前の2007年2月、Appleの株価は11ドル90セントでした。その後の株式分割を経て、1,000%以上の上昇を遂げています。
Source:The Wall Street Journal
(hato)