YouTubeが、動画の冒頭に流れるスキップできない30秒間の広告を2018年に廃止する、と発表しました。
昨年4月導入の「バンパー広告」が主流に
YouTubeを運営するGoogleが、スキップできない動画広告の廃止を公式に発表したと英メディアCampaignが報じています。変更はユーザーエクスペリエンス向上を目的としたもの、とのことです。
2018年以降、スキップできないタイプの広告は、30秒より短いものに変更されます。
YouTubeは昨年4月、スキップできない約6秒の「バンパー広告」を導入しており、短時間の広告にシフトするための準備や調査を行っていたと考えられます。
広告業界もYouTubeの方針を支持
広告業界からも、この変更は妥当なものだと支持する声が挙がっています。
「YouTubeは、ユーザーがスキップできない広告を嫌っていることに気付いたのだろう」と、広告代理店VCCPのアンドリュー・ピーク氏はコメントしています。
イギリスの広告事業者団体ISBA会長のフィル・スミス氏は「広告業界はオンライン広告におけるユーザーエクスペリエンスを改善する必要がある。YouTubeの動きは正しい方向への一歩だ。広告主や広告代理店が計画を変更するための時間も十分に考慮されている」と、YouTubeの方針を賞賛しています。
一方、ソーシャルメディアに特化した広告代理店Born Socialのコーラム・マカーホン氏は「YouTubeはFacebookの動向を気にしていることの表れだ」と、動画広告に注力するFacebookの動きに神経過敏になっていると指摘しています。
Source:Campaign
(hato)