iPhone7 Plusで一眼レフのような背景のぼけた写真が撮影できるポートレートモードを実現する技術の特許内容が公開されました。
複数の写真によるレイヤーと距離情報からボケ具合を判定
現地時間3月9日、米国特許商標庁(USPTO)が、Appleのポートレートモードに関する2015年9月に申請された特許情報を公開しました。
公開された特許情報は、ポートレートモードを実現する基礎技術といえるもので、広角レンズと望遠レンズを組み合わせて撮影した画像から距離情報を得て、レイヤー(層)に応じて画像にボケ味を加える、という処理プロセスが記されています。
特許申請書類では、2台のカメラが、複数の焦点深度の写真をほぼ同時に撮影し、写真をレイヤーとして重ね合わせ、写っているのが「被写体」か「背景」か判定、距離情報と合わせてそれぞれのレイヤーにボケの程度を調整し1枚の写真に合成する、というプロセスが説明されています。
ただし、最も重要な技術要素である、適切なボケの程度の算出方法については今回公開された特許申請書類には記されておらず、Appleが意図的に秘密にしている可能性もあります。
現在のポートレートモードは「ベータ版」、iOS11で進化?
Appleは、iPhone7 Plusのポートレートモードを「ベータ版」と発表しており、今後さらに機能が向上することを示唆しています。
6月のWWDCで発表されるであろうiOS 11で、ポートレートモードがさらに進化するかもしれません。
Source:AppleInsider, USPTO
(hato)