老化のサインともいえるシワや、気になるホクロを、スマートフォンなどを操作するボタンへと変身させる電子タトゥーが開発中であることがわかりました。
ホクロやシワが気にならなくなる?
ドイツのザールラント大学とGoogleが、極薄のシール状の電子タトゥー「SkinMarks」の開発を進めています。電子タトゥーは複数のセンサーからできており、指で触れたり、つまんだりすることで、スマートフォンなどを操作することができます。
タトゥーそのものを髪の毛の直径よりも薄くすることで、ホクロやシワ、身体の少し隆起した部分にも密着しやすくなっています。電子タトゥーは配線が張り巡らされた極薄の紙で、その上に電極が配置されています。
この紙は、すでに市場に出回っているタトゥーシール用のTattoo Decal Paperという紙だそうです。
スマホの音量調節からポケモンGOまで
またザールラント大とGoogleチームは、貼る場所や用途によってさまざまな電子タトゥーをデザインしています。
たとえば、指関節(拳)に貼るタトゥーは、こぶしを握っているときは4つの関節それぞれがボタンとして機能し、手を広げてタトゥーの上を指でなぞると音量が変化します。
人差し指の横に貼るタトゥーでは、指を伸ばした状態で、タトゥー上で指を滑らすと音量が調整可能です。ところが指を曲げると、再生や一時停止ボタンへと変化します。
ホクロの上に貼るハート型の「HeartMark」は、恋人が電話に出られる場合、光ります。そしてタトゥーに触れると恋人に電話がかかります。
またポケモンボールによく似たデザインの「CaptureMark」は、手首の骨の部分に貼るのにぴったりのタトゥーです。ポケモンGOで使う場合は、ポケモンが出現すると音声で知らせてくれ、捕まえたい場合はタトゥーを指でつまめばいいそうです。捕獲に成功するとタトゥーが数秒間光って教えてくれるのだとか。
将来的には、皮膚に貼る電子タトゥーでデバイスを操作するのが当たり前になるだろう、と専門家らは述べています。
Source:New Scientist via Daily Mail
Photo:ザールラント大学
(lunatic)