6月の世界開発者会議(WWDC)での発表が見込まれる次期Apple TVは、ゲーム市場や動画配信市場に大きな影響を与えそうです。J.P.モルガンのアナリストが予測しています。
Apple TVがゲーム市場で競合する?
J.P.モルガンのRod Hall氏が現地時間23日に投資家に配布したメモによると、同氏は次期Apple TVは、ゲーム市場に多大な影響を与えると考えているようです。
iPadが搭載するA8Xチップは、PlayStation 3並みのグラフィックス処理が可能とされています。同じチップを次期Apple TVが搭載するなら、コンソール市場で力を持つソニー、マイクロソフト、任天堂と十分競合可能だとHall氏は見ています。
iPhoneやiPadはすでにサードパーティーのゲームコントローラーをサポートしているほか、iCloudではゲームのセーブデータを残せるなど、アップルは着々とゲーム市場において布石を打ってきています。
Hall氏によれば、今年のゲームコンソールおよびPC向けのゲームソフトウェアの売り上げは、350億ドルに達する見通しです。仮にアップルがこの市場の10%を獲得するとすれば、同社の売り上げは約1.5%増えるとHall氏は分析しています。
多分野に多大な影響を与える可能性
影響を受けるのはゲーム市場だけではありません。A8プロセッサは4K動画を再生可能なので、超高画質のコンテンツも表示できます。つまり一部4K動画を提供しているYouTubeやNetflixといった動画配信事業者とも、競合することになります。
Apple TVではすでにケーブル事業者を介さずにHBOを配信することが明らかになっています。次期Apple TVはケーブルTV、ゲーム、動画配信と、多分野にわたって大きな影響を及ぼすことになりそうです。
参照元 : AppleInsider、http://iphone-mania.jp/news-66612/
執 筆 : lunatic