法律に関するITテクノロジーであるリーガルテック事業を手がける日本リーガルネットワークは、未払い残業代の取得をサポートするアプリ「残業証拠レコーダー」のiOS版をリリースしました。
GPSをもとに労働時間を自動記録、残業代請求のための弁護士の連絡先も
残業代が支払われない「サービス残業」など未払い残業代の問題はしばしば報道されていますが、同社によれば、会社に引き続き勤めるため未払い残業代は請求できない、と諦めてしまう人も多いそうです。また、退職後でも過去2年間を遡って未払い残業代を請求できることはあまり知られていません。
労働時間の証拠を残しておくと、将来退職した際に、未払いの残業代を請求可能ですが、サービス残業が横行する会社ではタイムカードを設けていなかったり、虚偽の労働時間を申告させられるなど、労働時間の証拠がないことが多いとしています。
「残業証拠レコーダー」(残レコ)はそういう場合に活用できるアプリです。
スマートフォンに搭載される位置情報サービス(GPS)機能を使い、勤務地に居た時間を計測して自動で記録します。勤務地以外で働いている時間も、一定時間ごとに位置情報を記録します。(以下の画像はAndroid版の画面です)
記録した労働時間は1日ごと、1週間ごと、1か月ごとで切り替えて確認できます。
取得した労働時間から残業代を自動で推計できるほか、残業代請求を依頼できる弁護士への連絡機能などを備えています。
残レコは弁護士が、証明力の高い証拠になるように設計したアプリのため、アプリでの記録は、実際の示談交渉や裁判で強い証拠になると見込まれています。
先行して配信されたAndroid版では、すでに残業代請求の利用が進んでおり、5月25日にはiOS端末向けアプリもリリースされました。iOS版、Android版ともに無料で利用できます。
※アプリの金額については記事執筆時の価格を記載しております。インストール前に、「App Store」での表示価格をご確認いただきますようお願いします。
Source:残業証拠レコーダー
(asm)