アップルのモバイル決済サービス、Apple Payはアメリカでは順調にシェアを拡大していますが、中国のUnionPay(中国銀聯)との提携が正式に決まり、4月下旬からサービスが開始されるようです。
4月28日サービス開始か
シンガポールと香港に拠点を置き、金融業界の市場調査とコンサルティングを提供しているKapronasiaによりますと、アップルと中国のUnionPayはこれまで進めていた提携に関し、最終的な合意に達し、4月28日から中国でApple Payのサービスを開始する模様だと伝えています。正式には4月15日にも発表する予定のようです。
今回の報道の通り、もし4月に中国でApple Payのサービスが開始された場合、アップルが中国の決済市場に与える影響は計り知れないものになる可能性があります。
Alipayに対抗する決済サービス
現在、中国のモバイル決済ではAlipayが一般的になっており、2014年2月には中国におけるオンライン決済市場の約半数のシェアを占めており、およそ3億人のユーザーがいるといわれています。
しかし、これだけのシェアとユーザーを持つAlipayですが、NFCを利用した決済については苦戦していると伝えられています。
400万台のNFC対応端末が利用可能に
中国国内には、UnionPayが提供するNFCを利用したQuickPassに対応する、400万台のPOS端末が存在しており、この台数は中国全体の端末数の25%にも及んでいます。
今回の報道の通り、UnionPayとアップルが提携し、QuickPassに対応した端末でApple Payが利用可能になるとすれば、Apple Payの取扱金額は非常に大きなものとなり、中国における決済市場でのアップルのプレゼンスは無視できないものとなります。
参照元 : Patently Apple、http://iphone-mania.jp/news-67135/
執 筆 : リンゴバックス