iO11では、Siriに頼めることが増えるかもしれません。WWDC 17で、Siriで操作可能なアプリを増やすことが発表されるだろう、と米メディアReutersが報じています。
iOS11でSiriにできることは増える?
iOS10から、Siriでサードーパーティ製アプリの操作が可能となりましたが、その対象はUberなどの配車、SkypeやWhatsAppといったメッセージング、Nike+などのエクササイズのほか、画像検索、送金、スポーツニュースとわずか6カテゴリに限られています。
WWDC 17では、Siriが操作可能なアプリの追加が発表されると予測されるものの、その範囲は限定的だろう、とReutersは報じています。
AppleとAmazonの間に戦略の違い
Amazonの人工知能アシスタントAlexaを搭載したスピーカーのEchoはアメリカなどで人気があり、最近タッチスクリーン搭載の新モデル「Echo Show」を発表したこともあり注目を集めています。
Echoは約12,000種類のタスクをこなすことができるのに対し、Siriに可能な操作はかなり限定されています。この差は、AppleとAmazonの音声アシスタントに関する戦略の違いによる、とReutersはみています。
Appleは、Siriを人間との会話のような言葉で操作可能とすることに重点を置いており、「Siri、空港までの車がいるんだ」と頼んでも「Siri、車を呼んで」と頼んでも動作可能であることが求められています。
対してAmazonは、AlexaにSiriほどの柔軟性を持たせておらず、「頼む(ask)」「伝える(tell)」などの動詞をつけて命令する必要があります。
そのため「Alexa、Uberに車を頼んで(Alexa, ask Uber for a ride)」と話しかければ動作するものの、「Alexa、Uberを呼んで(Alexa, order me an Uber)」と話しても動作しません。
WWDC 17で発表と噂のSiri搭載スピーカー
WWDC 17では、AppleがSiri搭載スピーカーを発表し、先行するAmazonやGoogleに対抗すると予測されています。Apple製のスピーカーについては、従業員が自宅でテストを行っているとの情報や、すでに生産が開始されていて今年後半に発売されるなどの情報があります。
また、iOS11では、Siriがユーザーの行動を先読みして提案ができるようになると予測されています。
WWDC 17の基調講演は、日本時間6月6日(火)午前2時からライブストリーミング配信され、iPhoneやMacのほか、Windowsパソコンでも視聴可能です。
Source:Reuters
Photo:Apple
(hato)