iPhone8に搭載されるカメラモジュールをAppleが大量に確保しようとしており、台湾のサプライヤーがフル稼働状態で生産しているほか新工場の稼働が近づいている、と台湾メディアDigiTimesが報じています。
Apple、iPhone8用カメラレンズモジュールを大量発注
Appleが、9月のiPhone8発売に向けて、光学部品メーカーのLargan PrecisionとGenius Electronics Opticalに対し、今年7月から「膨大な量」のカメラレンズモジュールの供給を確保する動きを見せている模様です。
これは、最終製品としての組み立てを担当するFoxconnやPegatronが、iPhoneを予定どおり出荷できるようにするのが目的とみられます。
Larganは9月中には台中市に2,000億台湾ドル(約7,200億円)を投じて新設した工場を正式稼働させる計画ですが、現在も工場従業員の募集を続けているとのことです。
Larganは、iPhone8用の3Dセンサーを製造しており、3Dセンサーモジュールを2017年第2四半期には出荷を開始する計画を明らかにしています。
スマートフォン用カメラを生産する台湾各社は、Apple以外にもSamsungや中国系メーカーの多くが複数のカメラを搭載したモデルを発売している影響で、2017年後半は記録的な出荷台数を見込んでいます。
iPhone8のフル生産は9月中旬?
9月前半に開催が見込まれる発表イベントでは、デュアルカメラと3Dセンサーを搭載するiPhone8のほか、デュアルカメラ搭載のiPhone7s Plus、シングルカメラ搭載のiPhone7sが発表されると予測されています。
ただし、iPhone8の本格的な生産開始が9月中旬にずれ込むと予測されており、9月末までの出荷台数は500万台未満と例年と比べて非常に少なく、発売後しばらくは入手困難な状態が続くと考えられています。
Source:DigiTimes via AppleInsider
Photo:Martin Hajek
(hato)